Thursday, July 9, 2009

香港の「未認可」ゲストハウスについて



先日ゲストハウスが火事になった事で改めて思うのですが、
やはり未認可の場所はそれなりなのです。
ちなみに写真は認可済みのゲストハウスです。

香港の宿泊費は高い事でも有名ですが、
少しでも安くしようとするとゲストハウスに目が行きます。
ゲストハウスが多いエリアは香港島だと西環、灣仔、銅鑼灣、北角。
九龍では尖沙咀、油麻地、旺角といった地域ですね。

尖沙咀の場合ホテルの場合はホテルの最安値はHK$400程度。
これらのゲストハウスはHK$200以下。
この値段にする為には当然、無理もしてる訳で、
1つのフロアを10ベッドルームにする荒技をしているのです。
当然、電力の負荷もかかりますし、
電線も自分で勝手に加工するので漏電も多い。
漏電+施設の老朽化+避難経路のなさと考えると怖くなる訳です。

尖沙咀に美麗都大廈という
ゲストハウスが集まる有名なビルがあるのですが、
先日香港政庁が調査した結果
このビルだけで38の未認可ゲストハウスがあったそう。
香港政庁の推定ですが、尖沙咀、油麻地、旺角だけで
200を超える未認可ゲストハウスがあるよう。

持牌賓館というのは政府認可のゲストハウスで、
当然、ある程度の水準を保っています。
これに対して、安さで勝負の
未認可ゲストハウスを無牌賓館と言います。
具体的に持牌賓館をあげると、尖沙咀の美麗都大廈の中にある
香港美國酒店などですね。
ここの値段はホテルよりやや落ちるもののHK$350します。
重慶大廈の中にも75を越す持牌賓館がありますが、
持牌賓館といえど水準はまちまちです。

いまこれらのゲストハウスのメインの顧客層は
大陸からの観光客、東南アジア、アフリカ諸国の買い付け組ですが
日本人も少なからずいます。
ただ、学生旅行はバンコクやカンボジアに流れたので、
香港に長期滞在する人は本当に少なくなりました。

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