Saturday, October 4, 2008

物価調整手当

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香港に限らず、海外に駐在しておりますと
給料にこの手当が加算されます。
物価の高い街ほど比例し多く加算されます。
またこのシステムは日系企業だけでなく
Cost-of-Living Allowanceとして
アメリカ企業でも採用されています。
私の所属する企業は日系でも
アメリカ系でもありませんが、
このシステムが適用されます。

二昔前までは海外駐在や
スーパーのバイヤーをすれば
蔵が建つと言われていましたが、
少なくとも香港ではそれは無理でしょう。
物価調整手当を加味しても
香港はとぶようにお金がなくなる街なのです。

私自身は日本から食材を特別に輸入する事なく
こちらの食べ物を平気で食べていますが、
大抵の駐在員は日本から食材を輸入しています。
一番びっくりしたのは野菜だけでなく
歯磨き粉やシャンプーまで
日本から輸入してる人も少なくない事。
値段は日本の定価の3-4倍に
なることもあるようですが.....

家賃こそ、会社が負担ですが
物価も東京以上の値段ですから、
生活は楽ではありません。
最近は、日本製の牛乳が買えなくなりました。
1本HKD25〜30(360〜420円)もするのですが、
メラミンミルクの余波もあって
香港人や本土の人が買い占めて行くのです。
フランスのプレジデントの他、
オーストラリアのポールズなんかも
前に比べて買いにくくなりましたが、
日本製に比べれば売り切れる割合が
少ないので良く買います。

Friday, October 3, 2008

香港での噂 〜金融危機と戦争の勃発〜

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昨日ちょっと安定した株価ですが、
又しても株価が暴落しています。
<ニューヨーク前日比-245ドル
この瞬間にも何兆円ものお金が消えていっているのです。

香港で最近話の話題として出るのが、
来年以降に就任するアメリカの新大統領が、
失ったお金を世界中からどうやって回収するんだろうか?という事。

巨額のお金が動くとなったら、
戦争だろうというのが専らの読み。
従って、次のターゲットはイラン・北朝鮮ではないかと。
北朝鮮は中国や日本の手前もありますし、
日本や中国に火の粉がかかった場合、
戦費の調達どころではないし、
本来の目的(ドルの獲得)が出来ない上に、
勝ったところでメリットはない。
でも、イランであれば原油という最大のメリットがある
という話になる事が多いです。
(これは香港人と日本人の希望でもありますが)
このような事態となれば、日本、イスラエル、欧州、豪州は
「同盟国」として何兆円もアメリカにしぼり取られるのは間違いないでしょう。
米国から遠く離れた戦地で勝手に戦争をしているのだから
米国本土はそれほど影響はないというのも嫌らしい計算だと思う。
素人考えでもこの程度の事は容易に予想もつくのだから、
政府高官レベルではとっくに決定済みの事かもしれないですね。

この金融危機以前に、
日本は好景気!と小泉が良く言ってた頃から
日本が年々貧乏になっているのを痛感している人は多いはず。
新宿も古ぼけてきたし、
渋谷は相変わらず小汚い、
池袋はいついっても貧しい身なりの人が多い上に、
街も下水臭いし、(日本って下水臭い街が多いと思います)
西武百貨店の外装はまるで廃墟のよう。
嫌いではないけど、
下北沢に至っては戦後の闇市そのもの。
華がある街というのが存在しない。
強いていえば銀座かもしれないけど、
ヤクザがもの凄く増えた。
一昔前の銀座のその筋の方はわからないようにしていたものだけど。

商業面でいえば、
まず前程百貨店の袋をぶらさげている人もそうそういない。
人がにぎわっているのは100円ショップと、
質屋とドンキホーテというのは.....
それに、香港の代理店曰く
日本人が泊まるホテルのランクがものすごく下がったという事。
社用ではいいホテルを使う人も
個人で来る時には以前よりも低いランクのホテルに泊まる人が多いとか。
それこそ、大陸の人が多いホテルでも泊まる人が多くなったと。
でも、まだ香港に来れる人はまだまだいいかもしれない。

日本では、こんな状況になっても、
自民党は席取り合戦で頭がいっぱいだし、
民主党は小姑みたいなあら探しに夢中。
社民党は何をやってるか意味不明.....もはや存在しないも同然。
共産党は地方自治体レベルでの政治センスはそこそこいいものの、
やはり党内抗争の影が見え隠れするし国政では器が少々.....

日本のテレビでは相変わらず、野球、エンターテイメントなど、
頭を使わなくてもいいように済む内容の番組がメインになっていて、
世界情勢が一般人に対して正確に分からないようにしてるんじゃないの?
と思わず邪推してしまう程ひどい内容ばかり。

香港のテレビの内容も褒められた物ではないかもしれないけど、
ニュースの報道に関しては、
ほとんどの局や新聞もカラーが露骨なので、
大本営放映一辺倒ではないから、
色々なメディアを見る事によって分析も出来るので、
日本では香港では報道の自由がないなどといわれていますが、
ニュースの報道に関して、報道の自由がないのはどっち?
とふと思う事もあります。

Wednesday, October 1, 2008

HSBCが人員削減

hsbcshiten.jpg

香港最大手の銀行であるHSBCが、
香港で人員を100人削減することを発表しました。
このニュースは非常な驚きを持って受け止められています。
HSBCは外国資本の銀行としては、
比較的人員削減をしない会社という事や
香港の発券銀行の中でも桁違いの規模という事で
香港では絶大な信頼を置かれていますし、
最近は、香港地場でない銀行から
HSBCや恒生銀行(共に英国系ではありますが)に
資本を移す動きが急浮上しています。
そんな時にこの人員削減のニュースが入った訳ですから、
香港人が驚き戦くのも仕方がない事なのです。

香港では日本に比べて株式運用や
信託運用をする比率が非常に高かったのですが、
上記のように地元銀行の短期の定期預金や普通預金に資産を移したり、
旧来からある金への現物投資に切り替える動きが盛んになりました。

資産を増やせないどころか、
銀行そのものが潰れてしまったら
大変だという気持ちがあるのかもしれません。
この前の東亜銀行の取り付け騒ぎもその一環でしょう。
また、金に対する投資は昔から良く行われているのですが、
政治を信頼しない華僑の知恵でもあるように思います。

今まで以上にハイリスクの投資をするとなると、
家族を説得するのも一苦労という事もあるのでしょう。
保険投資や社債なども売れないという話を聞くようになりました。

アメリカの政治の大失策で今日の株価も下落しました。
世界中の株価が下がっています。(香港だけは今日上げに転じました)
正直、投資ってなんだろう?と疑問があったり、
なんとなく、金融機関に奨められてはじめたという方は
郵便貯金や定期預金でいいのでは?と思う今日この頃です。
それ位、今の金融相場は荒れているように思います。

Monday, September 29, 2008

香港では水道管がしょっちゅう破裂します

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日本ではあまり起きないのに
何故か、香港では結構起きるのが水道管の破裂です。
バスは勿論ですがその他の交通機関にも影響を及ぼす事が

結構ありますので、
ニュースを見てから出勤するようにしております。
ローカルニュースしかこういうネタは放映しませんので
否が応でもローカルニュースを見る生活になります。

たとえばついこの前(25日)におきたニュースの見出しはこれです。
旺角道爆水管附近酒樓水浸
旺角道で水道管破裂。近所のレストランが浸水
このように訳せます。
ちなみに被害額も100万香港ドルはくだらないと書かれていますので
この店にしてみたら大迷惑ですよね。

今年の1月だか2月だかにはペニンシュラホテルの真ん前で
ここまでひどくはないものの水道管が破裂しました。
彌敦道(ネイザンロード)はご存知のように交通量が多いので
とんでもない騒ぎになりました。

水道管が破裂しますと、
上記にある写真のようになってしまいますから
バスもなかなかすすみません。
場合によっては車線規制だけでなく通行禁止になってしまいます。
これがかなりキツい!
私が今住んでいるエリアは都心から近いのでまだいいのですが、
郊外からバスで通勤している人は巻き込まれると大変です。
香港は東京圏にくらべれば通勤距離は短い方ですが、
最近はかなり郊外に住む人も増えつつあります。
この状況を可能にしているのが、
緻密なバス網なのですがこれがダメになってしまうと致命的。
そんな時には会社へ郊外に住む同僚からの電話が多くなります。

水道管ついでに下水管の話も。
日本に比べると香港の大多数の家の下水管はかなり細いので
ちょっとしたものを流してもすぐ詰まります。
ですので、ほんの少しの生ゴミでも流すのは禁物です。

ちなみにこの水害にあってしまったレストラン、
名優・曾志偉(エリック・ツァン)も来るような名門店で、
非常に味の良い店なんですよね。
店の内装はキンキラキンで、
日本人のテイストには合いませんが.....
いかにも中華圏!という感じで私は嫌いではありません。

煌府酒家
旺角道4-4 A號2樓
電話 2180-6138
地下鐵旺角駅A2出口

Tuesday, September 23, 2008

奶品毒害 メラミン入りミルク騒動

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日本でも報道されているかと思いますが、
大陸でのメラミン入りミルクの問題ですが、
ここ香港でもついに問題が飛び火しました。

中国・青島の工場で製造され、香港で販売されている
雀巢牛奶公司純牛奶(餐飲業用;一公升)/ネスレ業務用牛乳1リットル
からメラミンが検出されたのです。
この牛乳を体重7・5キロ・グラムの1歳の子供が
1日3・38リットル飲んだ場合には、
米食品医薬品局(FDA)の安全基準値を上回ることに。
この為、香港政庁直轄の食物安全センターは関連業界に対し、
当該商品の回収を要求しています。

また香港の大手製パン、製菓メーカーの
美心 、嘉頓、大班、東海堂等では
このミルクを使っていないと発表をしています。
大陸の星巴克(スターバックス)は牛乳自体の使用を中止しています。

このように大陸と密接な関係がある香港では
食品事故が起きても政府の比較的対応が素早いので、
日本のように情報がうやむやになってしまう事はまずありません。
また情報統制をしてると先進国には評判があまり良くない
シンガポールもこれらの情報は比較的すばやく流れます。
この点はもっと評価されてしかるべきでしょう。

こういう御時世ですから、いつでもニュースを注視する事が必要です。
個人的に無綫電視の香港早晨を見るだけでもかなり違うと思います。
もしも中国語を理解するのが難しい場合には
英語ニュースのATV国際台CNNBBCをはじめ、
日本語メディアもNHK国際放送(最近値上げして大不評ですが.....)、
時事通信のWebは使いやすく重宝します。
また現地発の日系メディアでは香港ポストが存在します。
情報の更新が遅いものの、
日本総領事館のWebで注意を促す事もありますので
こちらも日頃から確認するようにした方がよいと思われます。
重要なニュースは香港政庁のWebが正確かつ迅速です。
こちらは英語、中国語での対応になります。

Tuesday, September 16, 2008

金融恐慌

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ご存知の通り、リーマンブラザーズがチャプター11を発動。
メリルリンチもバンク・オブ・アメリカに買収されるなど、
かなり混乱が続きそうな休み明けになりました。

個人的にはAIGの支援策に非常に興味があります。
16日付の日経では下記のように報道していますが、
米連邦準備理事会(FRB)は
大手証券ゴールドマン・サックス、
大手銀JPモルガン・チェースなどの米有力金融機関に対し、
米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)を支援するために
700億―750億ドルの民間融資枠を創設するよう要請した。
米メディアが一斉に報じた。
AIGはFRBに直接融資を要請していたが、
FRBは民間主導の支援を模索しているもようだ。

当然、まだ明快な答えが出てきていません。
果たしてFRBの思惑通り事が進むのでしょうか?

万が一ですが、破綻などという事になれば
この会社は日本でも数々の保険会社を運営していますし、(アリコなど)
それに航空機リースなども手がけていますから
その影響は当然世界中に広がります。

株価ですが香港も東京もかなり下げました。
特に今日の香港の下がり方は常軌を逸しています。
東京以上に金融業に依存している町ですし、
その上、景気に左右される観光業にもかなりの人数を雇用を依存してますから
このままの状態が続くとお先はかなり暗い感じです。

第二次世界大戦前の不況時には南米や旧ソ連では
アメリカ発の金融恐慌に巻き込まれる事ないままに過ごせました。
これらの国が緩衝剤的な役割を果たしたのです。
ところが、今日では中国もロシアもこの資本経済下に組み込まれています。
全世界が一斉に不況に巻き込まれる公算になるのです。

ふと思ったのですが、
今回の会社の倒産劇が仕組まれたものであるならば、
昔から根強い噂のある米ドル刷新計画を実行に移す伏線に見えなくもありません。
この計画ですが、意図的に自らの発行するドルを暴落させ、
この機に現在のドルの使用を禁止して即時廃止。
そして、新たなドルを発行する計画が進められるというもの。
どこの国でもそうですが、恐慌下の通貨の刷新は荒っぽいものがありますから
当然、交換比率も米国が非常に有利になるのは目に見えています。
(似たような事がアルゼンチンにおいても行われましたね)
日本や中華圏の国が山ほど抱えている米国債などは紙くず同然になります。
そうすれば、米国としては積もり積もった債務もなくなりますし、
(旧通貨から新通貨に交換するので、その時に債務がチャラになる)損をするのは日本や中国だけ。
元々米国ドルにそれほど依存していない、EUや英国は日本や中国程の損はしない。

なんでも日本政府の外貨準備高のうち9割が米国ドルということらしいのですけど、
これっていったいなんなんでしょう.....
また日本銀行は日銀は自らも外貨準備を持っているのですが、
その金額は日本全体の外貨準備の3%ほど(残りは日本政府)とのこと。
日銀は資産の全運用通貨(ドル、ユーロ、ポンド、円)のうち
米国ドルの比率は65%と公表しているのですが、
年金問題の運用を含めて日本政府というのはお金に関して
あまりにリスク分散が出来ていないように思うのは私だけではないはず。

ちなみに以前、アジア通貨危機で痛い目にあった
マレーシアは金の先物にも投資して、リスクを分散化しているようです。

Monday, September 8, 2008

眼鏡

megane.jpg

香港で多いのがメガネをかけている人。
これに細身の身体(両極端に別れるけど、若い男性は細い人が多い!)が
セットされるので知的に見える人が多いようにも思えます。
なんでも、漢字の画数が多いからだとも、
受験勉強が厳しいからだとも、
はたまた、テレビやパソコン、携帯電話の画面を見すぎ!だとも
様々な側面があるようですが、
メガネをかけている人が多いのは事実です。

特に目立つのは女性の眼鏡ユーザー。
今でこそ、日本でも眼鏡っ子(あってます?)とかいって
多くいるそうですけど、
一昔前は眼鏡でなくコンタクトにする!というのが
当たり前でしたよね。
トミーフェブラリーから流れが変わったのかな?
ここ香港では大半の女子がメガネをかけています。
でも、いわれてみれば美形の芸能人って
人前ではあまり眼鏡かけませんね。

チェーン店だと眼鏡88が便利。
$300弱(4200円)前後からありますから、
かなり安いですよね。
ただ、香港では太いフレームが主流なので
細身のフレームが好きな人は割高かもしれません。
その場で作ってくれますので、
旅の想い出に眼鏡を作るのもいいかもしれませんね。

Saturday, August 30, 2008

香港人は子供が大好き

kuma.jpg

子供の事を広東語で細蚊仔/サイマンチャイといいます。
香港人の美徳のひとつの中に
「子供を大事にする」という事があげられるでしょう。

この場合、自分の子供ということだけでなく
子供であれば誰でもという事。
日本のレストランや公共交通機関でで子供が騒げば
睨みつけるような視線で居たたまれない事や
バギー(ベビーカー)を使っていても
非常に不親切な目に会う事も多いと思います。
この事は子供がいないわたしにとっても悲しい事です。

ところが、香港のレストランで幼児を連れていくと、
メニューにない離乳食を作ってくれたり、
にこやかに子供用の席を用意してくれるのは当たり前。
店によっては床で遊べるように小さなカーペットや
プラスティックか木で出来ている
フェンスを用意してくれる事も。
もちろん、店員さんが話しかけたりあやしたり
非常に安心して飲食が楽しめます。

商店にいっても、
子供をめちゃくちゃかわいがってくれます。
俗にいうブランドショップでも
あまりお客さんがいない時間帯だと
「預かる?」みたいな感じで
きれいなお姉さんが赤ちゃんをだいてくれたり
買物の最中も子供のケアをしてくれたり。
お世辞にも愛想がいいとはいえない
香港人の若い女性ですが、
子供連れですと大半の場合とても感じがいい。
単身でいくよりも
断然親切にしてくれる事が多いのです。
スーパーマーケットでも
さりげなく荷物を持ってくれたり、
持ちやすくまとめてくれたりしてくれるのも嬉しい。

そもそも、子供を大事にする文化は
中華圏共通の現象ですが、
ここ香港では言葉遣いからして違います。
子供に対して「小朋友(小さい友達)」と呼びかけます。
この呼び方も大人と子供の垣根を
低くしている感じで非常によろしい。
街なかでも黒社会(ヤクザ)のお兄さんが
子供と遊んでるのもよくある事。
はじめて見た時には「!」と思ったものの、
香港にいるうちに慣れました。

香港までの距離は日本からおよそ4時間。
同じような距離のグアムやサイパンは夜行便のフライトも多いので
機内で騒いだりするとちょっと厳しい点もありますが、
香港へのフライトは基本的に昼便。
お子さんが多少騒いでも問題はありません。
お子さんがいるから旅行がしにくいけど、
海外旅行に行きたいなと思っているのであれば、
香港を目的地に検討するのもいいと思います。
あまり知られてはいませんが離島ではリゾートも可能です。
(これからこのブログでも取り上げて行きます。)
また日本と比べても衛生状態や治安も特に問題はありません。

なお、日本発航空各社の子供向けサービスは以下の通りです。
日本航空全日空キャセイパシフィック航空